Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

『智慧の光』(1-3)<K氏依頼分>

【三版の序説】……………………………………………………    現代の一つの大都会の大きな講堂において、要請されて来た所の一人の有名な大法師が、千人を超える多くの聴衆に巧みな方法で仏教理論を開示する。。。…………………………………………………………………………父と子の情について、夫婦の情について、仲間との情について、友人との情について等々、聞く者がうっとりする程であり、大勢の者の、熱烈な拍手・喝采を獲得した。(訳者注1)。………………………………………………………………会が終わると、人々は家に帰り、テレビをつける。そして、俳優が演じる所の父と子の情、夫婦の情等々に見入り、それはまるで仏法における広大な懐に戻り、仏法にい抱かれた様であり、引き続き、生死輪廻の中に沈潜する。。……………………………………………………   緬甸(ビルマ/ミャンマー)南部の、静かな森林の中において、一人の背の低い老禅師が、禅堂に座り、数百人の僧侶と在家の弟子に、古いいにしえの正法を開示する。。   話される内容はいつも、衆生の集合体、即ち、無常、苦、無我なる五蘊の事ばかりであり、多くの弟子は聞けば聞くほど、五蘊について厭う気持ちが生まれ、聞けば聞くほど、人として生きるのは、何らの意義がない様に思えて来るのである。。。