Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

パオ・サヤドー著《業》(2-8−1)(私家版)

脚注5=業力:《パッターナ》(Pttāna、《発趣論》とも訳される。)の中において、仏陀は、24種の縁(paccaya)を列挙している。その固有の潜在力(dhammaーsatti。sattiの意味は、本領、能力、潜在的エネルギー、力、潜在的力/影響力)により、諸々の縁は、全てそれらの結果を生じる事が出来る。即ち、一つ一つの業行(sankhāra)の生起と滅去に従って、その固有の業力(kammaーsati)は同じ一つの名色相続流の中に留め置かれる事になる。業は縁であり、その固有の潜在的力を借りて、果報(vipāka、異熟)を生じせしめる。この種の潜在的力は又“刹那業(nānāーkkhanikaーkamma:nānā〈相違、異なる〉)+khanika〈刹那〉)とも言う。果報は、別のもう一つの心識刹那ー今世又は別の世の一生ーにおいて、生起する。(《パッターナ・善三法・業縁》〈P1.1.427Kammapaccayo〉と、《パッターナ復注・縁総説註釈》〈PT …Paccayuddesavannanā〉)。脚注56参照の事。…………………………………………………………………………★願以此功徳、早日証得涅槃楽!…………              ……緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属Paññādhika Sayalay (般若精舎)