Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

『智慧の光』(5-8/9)<K氏依頼分>

無色定 あなたは引き続き、四無色定に転換して、修行する事ができる。先に、あなたは色(rãpaママ)に対して厭離(厭い離れる事)を感じなければならない。色に対して如何にして厭離を感じるのか?……………………            あなたは96種の疾病が、身体に生起する事を思惟しなければならない。例えば、眼の疾病、耳の疾病等。又、身体は刑罰等かの不幸に遭う事もある、等等。なぜ、人々は、この様な痛苦に遭遇するのか?それは色(物質)があるが故に。なぜ、人類はお互いに争い、啀み合い、怨み合うのか?なぜ国家は戦争をするのか?それは色があるが故に。しかし、無色てある時、人々はこれら一切の痛苦に遭遇する事を避ける事が出来る。この事を理解した人は、過失が充満した色を厭離する様になり、無色定を証得したいと考える様になるのである。無色定は、どの様にして修行するのか?まず地遍から始めて、先に遍相を拡大する。次に地遍相の中央の空間において作為する。この様にすれば空間が出現する。その後、それに専注し、それを拡大する。それが徐々に拡大される時、地遍は徐々に消失する。それが無辺の虚空なる10の方向に拡大されると、地遍相全体が全て消失し、ただ、無辺の空間だけが残る。引き続き、その空間を一時間又はニ時間専注し、心の中において“空、空“又は“空無辺、空無辺“と黙念するならば、あなたは、舎(捨)と一境性の二つの禅支を擁する所の、空無辺処禅(ãkãsãna@cayatanajhãna)を証得する事が出来る。その後、あなたはこの禅の五自在を修習しなければならない。。。      ★願以此功徳、早日証得涅槃楽!