南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

☆「掌中の葉」(翻訳文)4-15

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

(二)貪/尋行者

形も悪く、色も醜く、一見して嫌悪を感じる住まい。

1、場所は高すぎても、低くすぎてもいけない。

2、よい設備がない。

3、高い崖にある山の洞窟、草ぶきの家、柴の庵。

4、ゴミが散乱し、荒れて、崩壊しかかっている。

5、周囲が荒れていて、雑草が茂り、野獣・猛獣の危険がある。

6、食事を提供する者が、醜悪で、臭くて嫌悪される。

7、食べ物は固く、色が悪く、どのような食べ物であっても、ようやく飢えを満たせる程度あれば、それで良い。

《清浄道論・第三章・第97段》

異なる点:尋行者には、四方が広く空いている住まいは、適切でない。

(三)覚行者

覚行者には、不適切な住まいというのは、ない。

《清浄道論・第三章・第102段》

◆結論:

(一)異なる性行(+の者)は、異なる住まいに住むのが良い。

(二)瞋/信/痴行者には、一目見て人を喜悦させる、快適な住まいが良い。

(三)貪/尋行者には、形も色も悪い、一目見て嫌悪される住まいが良い。

(四)覚行者は、どのような住まいであっても、適切である。(4-16 につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>

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<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>