<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
8-10 第三禅
このようにジャーナを証得したならば、あなたは、第二禅の五自在を、練習しなければならない。
あなたが、第二禅の五自在に習熟して、次に、第三禅の修行に進みたいと思うならば、あなたは、第二禅の欠点を、思惟しなければならない:
「第二禅は、尋と伺に接近するという危険性がある。その中の喜における心の動揺は、粗くて劣っている。そして、喜禅支の粗くて劣っている様は、それを弱くする。第三禅は、比較的寂静である。」と。
かくの如くに、第二禅への執着を取り除き、また、第三禅を証得する為に、あなたは、再度、心を似相に専注させ、再度、第二禅に証入する。
第二禅から出てきた後、あなたは正念と正知をもって禅支を観察し、喜が、粗くて劣っている事、楽と一境性が、寂静であることを知る。
粗くて劣っている禅支を取り除いて、寂静なる禅支を得るために、あなたは再度、不断に安般似相に専注する。
もし、あなたが、持続的に、このように実践するならば、強くて力のある安止が生起し、あなたは楽と一境性を具備する、第三禅に到達する事ができる。
諸々の経における、第三禅を証得した場合の、標準的描写は、以下の通りである:
「喜もまた消えてなくなり、その後、比丘は捨、正念と正知に安住し、彼の身体は快楽(=楽しさ、心地よさ)を感受する。こうして、彼は聖者が言う所の『捨と正念のある者には、快楽のある安住がある。』なる第三禅に進入し、安住する。
(5-116につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<パオ・セヤドー「顕正法蔵」2008年中国語版→日本語訳出
翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>