「身念処」1-24
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
1)所縁:座っている時の、色身を観照するーー己自身に対して。
2)能縁:精進ーー正念ーー正知。これが、真正なる四念処である(この三心とはすなわち、戒・定・慧と八聖道である)。
3)目的:五蘊への好悪の念(貪と瞋)を断じ除く。
4)利益:無明(無知)を破り、四聖諦を体験・証悟して、苦を滅する。
四念処の修習と、八聖道の修習とは、同じことである。
言い換えれば:
もし、あなたが八聖道を修するならば、それは、四念処を修している事になるーーというのも、四念処と八聖道は、皆、中道法であるが故に(仏陀の述べた37道品は、皆、中道法である。)
四念処は、37道品の基礎であり、実相般若を激発し、かつ、苦を滅する事ができる。
<図1-2>
(訳者~当ブログは、図表を作成する事ができませんので、文章形式・箇条書きとします)
四念処(図1-1の続き)
1)身(14)
2)受(9)
3)心(有、無貪欲等)(16)
4)心と身(法)(聴く、妄想心等)(5)
四念処には、合計で44個の所縁がある。
どの修法でも、阿羅漢果を証得する事ができる。
たとえば、アーナンダは、身念処でもって、阿羅漢果を証得したが、それは微細な動作を観照している時に、証得したものである(彼は、将に、横になろうとした時、開悟し、果を証したのである。)
(1-25につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、
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<原題「身念処」Vipassana Bhavana 第二版 アチャン・ネン著
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>