南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳番外編~「偽比丘」の見分け方(1‐3)(8/70)

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

偽比丘にとって、マレーシアは大いなる「托鉢天国」である。

この種の紊乱現象は、主に、不法の輩が、大部分の民衆が、仏教の教義と出家者の戒律について一知半解な事、また、迷信を信じる人の中で、ある種の儀式を喜んだり、聖物、例えば舎利、仏歯、仏画、開眼法物等に庇護を求めたりするのを利用しているのである。

そうでなければ、不法の輩が、機に乗じる事はできないはずである。

また、現代社会は忙しい為に、多くの善人は、金銭を布施するのを好む。

彼らは、金銭を布施するのは、便利で省力的な善行であると考え、もし、金銭を要求する出家者に出会うと、彼らはまったくの躊躇なく、非常に豪快に、布施をする。

現地のいくつかの仏教寺院自身も、時々、短期出家の活動期間を利用して、集団で外出し、托鉢する事があり、その時、信徒たちからの金銭による供養を受けることがある為、そのことが、よけいに偽比丘の邪な気風を増長する事になっているのである。

こちらの家では消火に努力しているのに、あちらの家では、火に油を注いているような状況がある為、これらの仏教寺院または団体の行為が、民衆を更に混乱させ、往々にして、教育の効果を半減させてしまうのである。

これらの偽比丘の多くは外国人で、非法の集団が背後にいる事が多い。彼らは、海外からマレーシアに来て金儲けをしようとし、ただひたすら、民衆の善意と無知を利用して、財をなそうとするのである。

こうして、因果を恐れない不法の輩が陸続として、”地獄の決死隊”に加入して、ともども地獄行きの列車に乗って、進むのである。

(1‐4につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<「偽比丘の見分け方」中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>