南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

FDC資料「37道品ハンドブック」2-4 Ledī Sayādaw著

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

【以下の翻訳は、福岡ダンマダンマセンター(FDC)の法話会に供する為の資料として翻訳したものです。興味のある方はご参照下さい】

もし、この精神病患者が、一人の優秀な医師に出会い、かつ正しい治療を受ける事が出来るならば、たとえば、彼を入院させ、治療したならば、彼をして、精神の正常な人に、変えることができる。

このように治療する事ができたならば、彼は食事をする時も、心をコントロール(制御)することが出来、そうすれば、お腹一杯食事をとる事もできる。

他の物事に対しても、彼は簡単にコントロール(制御)する事ができるようになって、仕事も出来るし、話をする時も完璧になる。これが一つの例である。

この世界において、心智が散乱している人は、心神が喪失した人のようで、それは禅定とvipassana ができるようになるまで続く。

(+心智が散乱している人は)上述した精神病患者のように、食事をしようとしても、5、6口食べただけで、フラフラと外へ出てしまうような状態の人と、同じである;

これら心智が散乱する人、彼らの心念は、四方へ漂い出る。というのも、彼らは(+心を)コントロール(制御)する事が出来ないが故に。

彼が仏陀に敬礼して、仏陀の殊勝な特徴を憶念する時、彼はこの神聖なる特徴に、心念を置いておくことができないで、(+心は)他の考え事、他の対象に逃げ込もうとしてしまう。

そういう事であるから、「iti pi so・・・」(世尊はまことに・・・)の偈を最後まで誦る事もできないのである。

(2-5につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。ご協力、よろしくお願いいたします。

  <「37道品ハンドブック」Ledī Sayādaw著 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>