先日、長らく使っていた中日電子辞書が、壊れてしまいました。キーを押しても、液晶に文字の表示がありません。
9月には、一連の翻訳を終結させますから、新しい辞書を買うのもどうかと思い、昔使っていた「四角号碼」という辞書を引っ張り出して使っています。
この辞書は、すこぶる面白く、便利(発明者にノーベル賞あげたい!)。
この「四角号碼」辞典は、漢字の四隅に番号を振って、それが直ページ数になるという、非常に便利な<中中辞典>です。
たとえば、
<山>は2277ページ、
<河>は3112ページ、
<竺>は8810ページ、
という具合で、その原理さえ飲み込めば、一瞬にして、探している文字の載っているページを開く事ができす(このカラクリの説明は、割愛します。紙の辞書はもう、廃絶されるでしょうから。)
小学、中学と通して使ってきたこの辞書を、今頃引っ張り出して来て、また使い始めたのもなんですが、あらら・・・、私が北京に短期の語学留学した時に寄宿した、学生寮の寮母さんからの手紙が、この辞書に挟まっていました。
40年前の手紙、40年前の寮母さん、懐かしいなぁ。
二人の息子を連れての子連れ留学で、私が32歳、子供たちはそれぞれ小学一年と、三年でした。
日中国交回復したばかりで、あの頃の中国は、実に貧しかったですが、母親の無謀な留学に、まだ小さかった二人が、黙って附いて来てくれたのは、本当に有難たかったです。
留学を終えて日本に帰る直前、北京から内モンゴルの呼和浩特・ゴビ砂漠(青城高原)に遊びに行った所、息子が「お母さん、ここからローマまで歩いて行けるよね?」と生意気言いまして・・・この子は長じて、世界を旅する
カメラマンになりました(母親のムチャブリが、子に遺伝したみたいです)。
「四角号碼」・・・一冊の辞書が、色々な事を思い出させてくれました。
後2か月、一緒に頑張って下さいませ。
<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>