南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

《Vipassanāハンドブック》10、11(F)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

(十)六根

根、識が生じ、生起し、発展する所の所在地であり、またその依止処を言う。

1、眼根:

眼球の中の知覚器官で、眼識はここにおいて生じる。眼識とは、各種の異なる色彩、外観、形状などなどを観じ、見る能力。

2、耳根:

耳の中の知覚器官で、耳識はここにおいて生じる。耳識とは、各種の音を聞く事のできる能力。

3、鼻根:

鼻の中知覚器官で、鼻識はここにおいて生じる。鼻識とは、各種の匂いを嗅ぐ事のできる能力。

4、舌根:

舌の中の知覚器官で、舌識はここにおいて生じる。舌識とは、各種の味を味わうことのできる異なる能力。

5、身根:

身体自体の知覚を指し、頭から足まで、全身の内外に遍く及んでいる。触識はここにおいて生じる。触識とは、外に在る物を感受する能力。

6意根:

一つの非常に微小で、聡明で、鋭敏な心を指し、意識はここにおいて生じる。意識は合計89種ある。

すべての識はこの六根から生じる。

 

(十一)二種類の性別(bhāvas)

Bhāvaとは生産または生産の原理を言う。

1、陰性(itthi-bhāva):

ある種の、生産という事柄の原理、かつ各種の異なる陰性の外観と陰性の性質原理を具備するもの。

2、陽性(purisa-bhāva):

ある種の、生産という事柄の原理、かつ各種の異なる陽性の外観と陽性の性質原理を具備するもの。

この二種類の性別は、陽性と陰性の身体上に(+備わる)もので、それは、身根が、頭から足まで、内から外まで、身体全体に遍及するのと同様である。それら陽性と陰性の顕著な特徴のために、二者を分別するのは容易である。

(12-1につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<《Vipassanāハンドブック》 (原題 Vipassanā Dipanī)

Ledī sayādaw著 中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>