南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(7-1)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

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第五章 観業処

前に述べた様に、二種類の vipassanā がある:

世間vipassanā と出世間vipassanā である。

世間vipassanā の所縁は、まずは、五蘊およびその因であり、その後においては、五蘊及びその因の無常・苦・無我の相となる。

出世間 vipassanā の所縁は、涅槃を取るのである。

出世間 vipassanā を成就する為には、先に世間止を育成し、その後に世間 vipassanā を育成する。

我々はすでに、世間止を研究したので、今は、世間 vipassanā を論談する。

先の<序論>において、我々は、異なる経文を引用したが、その中で仏陀は、vipassanā は五蘊を照見し、了知する為のものであると言い、また、vipassanā は五蘊の証知、遍知、離棄、捨断であると言い、また、六内処、六外処の証知、遍知、離棄、捨断であると言い、また、一切の証知、遍知、離棄、捨断である、と言っている。

(7-2につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>