南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

『涅槃証悟の唯一の道』 パオ・セヤドー著(9‐19)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

我々は次に、vipassanā の第三段階について、

論談する事にする。

すなわち、以下の 9種類の観智である:

(5)壊滅随観智(Bhaṅgānupassanā ñāṇa):

五蘊の壊滅を、特に(+重点的に)観照する。

その事によって、あなたの修習は、その無常・苦・無我の相の観智に関して、更に強くて力のあるものになる。

(6)畏怖現起智(Bhayatupaṭṭhānā ñāṇa):

五蘊が継続して壊滅し続けるのを観照して、畏怖を覚える。

その事によって、あなたの修習は、その無常・苦・無我の相の観智に関して、更に強くて力のあるものになる。

(7)過患随観智(Ādīnavānupassanā ñāṇa):

五蘊が継続的に壊滅する過患を観照する。

その事によって、あなたの修習は、その無常・苦・無我の相の観智に関して、更に強くて力のあるものになる。

(8)厭離随観智(Nibbidānupassanā ñāṇa):

五蘊が絶え間なく壊滅する以外に、何か喜ばしい処がある訳でない事の真相を観照する。

その事によって、あなたは、五蘊に対して、厭離を感じる。

この段階において、あなたの心は、無生、寂静なる境地の涅槃に傾く。

(9-20につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。

<『涅槃証悟の唯一の道』パオ・セヤドー著(原題「証悟涅槃的唯一之道」) 

中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>