翻訳『禅修指南』(2-3)
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
故に、定と精進をバランスする事は必要である。
精進には、二種類ある:
身体の精進と、心の精進である。
この二種類は、共に充分に、堅固でなければならない。
禅修行者の身体が、席において座っているとしても、心が、外部の種々の目標の上に散乱する事を、防止する様精進しないのであれば、彼は成功することができるであろうか?
否、彼は成功できないのである。
彼が、長く座禅・瞑想したいと思っても、身体が長時間の座禅に堪え得ない時、すなわち、身体の精進が欠ける時、彼は成功することができるであろうか?
否、彼は成功できないのである。
故に、この二種類の精進は必要である。
同時に、定もまた必要である。
精進と定のある時、彼は心のバランスを保ちながら、禅修の目標に専注しなければならないが、(+この時)過剰に熱心になったりしてはならないし、また、過剰に嫌気(+がさす様な心理)になってもならない。
もし、(+修行に)興味を感ずることができないのであれば、心は微弱になる;
過度の熱狂は、心は騒動(=蠢く事)し、散乱する。
故に、彼は、心のバランスを保ちながら、禅修の目標に専注しなければならない。
これを「中捨性」というが、ここにおいては「捨相」と呼ぶ。
(2-4につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>