Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-109)(私家版)

身体の横または後ろ側に出現する光は、禅相ではない。

禅相は、呼吸と共に生じ、呼吸と共にあるものである。

もし、光が呼吸から非常に遠い時、それは禅相ではありえず、純粋に、ただの光である。

禅相は、必ず呼吸と結合していなければならず、必ず鼻孔から出てくるものでなければならない。

非常に寒い場所で法話をする時、口から煙が出るが、これは、ちょうど、あなたが見ている禅相と似ている。

鼻孔の下部から、一塊の煙が出る様であって、初めてそれは、100% 標準の禅相であると言える。

煙は、鼻から出たばかりの時は灰色で、さらに専注し続けていると、白色に変化するが、これを取相と言う。

更に定力を高めて、所縁に専注していると、心が専注すればするほど、白色は、透明を帯びてくる。

それはダイヤモンドの様であり、明けの明星の様に光輝いており、これを似相と言う。

これこそが、安般念において必要としている所縁であり、ジャーナ心が必ず取るべき所縁でもある。

(3-110につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>