<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
1.2 意門の禅相の調べ方
How to Discerm Nimitta in the Heart Base
①始め、呼吸を知る修習をする(五分間前後)。この時、もし、禅相が出現するならば(+その修習は)正しい。しかし、禅相が出現している事に気が付いたばかりの時は、心は安定しているとは言えない。故に、禅相を知る事を保持したとしても、長い時間保持しつづける事はできない。
故に、各々の禅修行者は、(+一炷の座禅・瞑想を)始めたばかりの時はする時、仮名r図、まずは呼吸を知る様にする。
②何分か後に、「私は禅相を知る事を保持する」と決意する。
心が禅相に進入するやいなや、心は禅相の中において、禅相を知るという事を保持する。この時、身体と心の、いかなる感覚にも、注意を向けてはならない。
禅相を知る事を保持する時、ある種の禅修行者には、ある種の問題が生じる。
例えば、禅相に専注する時、これが禅相であることを知る。そして、心は禅相に専注して、ますます安定し、その後に歓喜の感覚が生起する。
次に、平静、快楽(=楽しさ)の感覚も生起する。そして次には、歓喜と快楽の感覚はすべて消滅する。
その後には、(+禅修行者は)何も分からなくなる。
これは何を意味しているのであろうか?
それは、彼らが余りに努力しすぎた結果、定力が不安定になったのでが原因である。
③禅相に専注する事を始めたばかりの時、それを知る事を保持する事に成功したならば(一時間前後)、もうすぐ一時間になる時、必ず、以下の様に作意(決意)しなければならない:
「私は意門の禅相を調べる」
ある種の禅修行者は、間違った決意をする。すなわち、「私は心臓を調べる」と。
この時注意力は、鼻孔の周囲の禅相から、非常に快速に心臓に向けて移動するが、その結果、ただ心臓を見るか、または心臓の中の血液を見てしまう事になる。
これは、彼が「私は心臓を調べる」という間違った決意をしたためである。
故に、禅相を調べる時は、必ず「私は意門の禅相を調べる」と決意(作意)しなければならない。
(3につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。<翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>