南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳~安般念の修持法‐10(本雅難陀尊者シリーズ2)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

4、第二禅 The Second Jhāna

4.1 第二禅の入り方と、入定の評定

How to Attain the Second Jhāna?

①第二禅に入ろうとする禅修行者は、先に呼吸を知る事を保持する(五分間)。

②その後に、以下の様に決意(作意)する:

「私は(五分間)初禅に入ろう」

そして引き続き、禅相を知る事を保持する。

③もうすぐ時間だと思える時(=もうすぐ五分間になる、と思う頃)、先に意門の禅相と五禅支を調べる。

④次に以下の様に思惟する:

「初禅における尋、伺禅支は粗くて劣る。不快である。第二禅は快適である。」

⑤その後、心は(+鼻の前にある禅相に)戻って、以下の様に決意(作意)する:

「私は第二禅に入ろう(一時間前後)」

⑥心は禅相を知る事を保持する。この様にすれば、歓喜(=嬉しい)、快楽(=楽しさ)の感覚が生じる。しかし、歓喜、快楽の感覚を掴みに行ってはならないし、また、この歓喜、快楽の感覚を捨ててもならない。

ただ、禅相を知る事を非保持しつつ、禅相の歓喜の感覚を淡く保持するのがよい。

⑦時間が来たと思ったならば、意門の禅相と三個の禅支:喜、楽、一境性を調べる。

方法は、五禅支の調べ方と同じ。尋、伺という二個の禅支は調べない。ただ、喜、楽・一境性という三個の禅支のみ調べる。

第二禅からは、禅相を探したり、黙然したりする必要はない。

(+三個の)禅支を調べる時、その中の一つでも調べることができない(=見つける事ができない)ならば、それは間違いである。

もし、三個の禅支を調べる事に成功したならば、次は、第二禅の五自在を修習する事ができる。

(11につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。<翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>