翻訳『禅修指南』(2-5)
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
止禅心には、極光浄なる光明があるのであろうか?
そう、間違いなく(+あるのである)。
観禅心には、極光浄なる光明があるのであろうか?
そう、間違いなく(+あるのである)。
しかし、大多数の人々は、生滅随観智の段階の観禅心には、光が伴う事を知っていても、止禅心にも、光があることを知らないのである。
《増支部》の《睡意經》(Pacalāyamāna Sutta)において、マハーモッガラーナ尊者が、阿羅漢果を証悟する過程を、描写している。
この經の中において、仏陀は、マハーモッガラーナ尊者に、日を夜についで、光明(āloka)を強化して、昏沈と睡眠を克服する様にと、教えている。
《増支部》の《光明経》(Āloka Sutta)と《放光経》(Ābhā Sutta)の中において、仏陀は、四種類の光について言及している:
一、日光。
二、月光(星の光も含む)。
三、火の光。
四、智慧の光。
《睡意經》の疏鈔では、以下の四種類に言及している:
一、天眼通には、非常に強い光がある。
二、すべての遍には、光がある。
三、近行定に近い予作定(遍作定)から始まって、最高の止禅心までに、すべてに光がある。
四、観禅の光明随煩悩(染)、これは観智の光明である。
(2-6につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。
<本雅難陀尊者(Ven. U Puññānanda)著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>