翻訳『禅修指南』4‐17
<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>
1、一切の有情が、危難から免れる様に願う。
2、一切の有情が、精神的苦痛から免れる様に願う。
3、一切の有情が、身体的苦痛から免れる様に願う。
4、一切の有情が、己自身を尊重して、幸せである様に願う。
合計48種類((7+5)*4)の方式でもって、慈愛を遍満する。
あなたは、定慧(=定によって生じる智慧)の光の照射の下に、慈心禅の所縁として取った衆生を、はっきりと見なければならない。
そして、一種類毎の慈愛を遍満する方法について、あなたは第三禅まで修行してから後、次の一種類に、進まなければならない。
例えば、あなたが一切の女性に慈愛を遍満する時、あなたは、光明の中において、あなたの決めた範囲内において、一切の女性が見えていなければならない。
同様に、あなたはあなたの決めた範囲内において、すべての男性、天神、悪道の衆生などが見えていなければならない。
すべての、48種類の慈愛を遍満する方式に熟練するまで、あなたは、この様に修行するべきである。
熟練した後、あなたは、決定される範囲を広げていく。例えば、寺院全体、村落全体、町全体、都市全体、国家全体、世界全体、太陽系全体、銀河系全体乃至無辺の宇宙まで。
決定される範囲を拡大する過程の中で、あなたは、一つの範囲内毎の衆生に対して、48種類の方式でもって、第三禅に到達するまで、一種類毎の修行を実践する。
ひとたび熟練したならば、あなたは更に進んで、10 の方向へ慈愛を遍満させる方法を、修行する事ができる。
(4-18につづく)
<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>
(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijyubunko.sakura.ne.jp/index.html
<本雅難陀尊者著 『禅修指南』Meditation Guide 第二版
中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>