南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

パオ・セヤドー弘法記念「顕正法蔵」16-17

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu>

10.10 八種類の心生色聚

一、心生純八法聚(cittaja suddhiaṭṭhaka kalāpa):

六処門すべて、及び大多数の42身分に存在する。それらは真実色法であり、観禅の目標となり得るものである。

二、身表九法聚(kāyaviññatti navaka kalāpa):

有分を照見した後、指を曲げてみれば、あなたは多くの心生色聚が生じるのを見ることができる。

それらは、八不離色と身表を具備し、合計で、九種類の色法がある。

三、色軽快性11法聚(lahutā ekadasaka kalāpa):

11種類の色法がある、すなわち八不離色に色軽快性(lahutā)、色柔軟性(mudutā)と色適業性(kammaññatā)を加えたものである。

四、身表色軽快性12法聚(kāyaviññatti lahutā dvidasaka kalāpa):

12種類の色法がある、すなわち八不離色に身表、色軽快性、色柔軟性と色適業性を加えたもの。

五、語表十法聚(vacīviññatti dasaka kalāpa):

10種類の色法がある、すなわち八不離色に語表と音を加えたものでる。

「a、b、c」と声を出して念じてみて、その後に有分を見る。次に再度:「a、b、c」と声を出し、どの心生色聚が喉、声帯とその他の音の出る部分に散布されるかを見る。

また同時に、語表の動作と音の出る部分に関連して、心生色聚の地界が、どの様にして、業生色聚の中の地界と相互に摩擦し合って、音が出るのかという事を観察する。

六、語表音色軽快性13法聚(vacīviññatti sadda lahutā terasaka kalāpa):

13種類の色法がある、すなわち八不離色に語表、音、色軽快性、色柔軟性と色適業性を加えたもの。

七、入出息心生九法聚(assāsa passāsa cittaja sadda navaka kalāpa):

九種類の色法がある、すなわち八不離色に音を加えたものである。これらは真実色法であり、観禅の目標に適合する。

八、入出息心生音色軽快性12法聚(assāsa passāsa cittaja kalāpa):

12種類の色法がある、すなわち八不離色に音、色軽快性、色柔軟性、色適業性を加えたものである。

第七と第八の項の音は、呼吸の音の事である。

真実と非真実の、二種類の色法を含む色聚に関して、名色の分別の(+修習)時に、識別するべきであるが、しかし、その後において、観禅の目標にすることはできない、それらを無常・苦・無我として観ずる事はできないのである。

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(16-18につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等ほぼ原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>までお知らせ下さい。http://bodaijubunko.sakura.ne.jp/index.html

<中国語→日本語 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>