仏陀が四界差別(四界分別)を教導する目的は、我々をして、究極色法を知見する能力を擁せしめる為である。
まず先に、あなたは己自身の身体を、一個の色法の密集した塊であると見做し、かつ、この身体の塊の中において、四界の各種異なる特徴を知見する能力を育成するのだと見做す。
(その修習に)熟練すると同時に、また、定力の深まりにつれて、あなたは、最終的に色聚を見る事ができるであろう。
次に、すでに育成された禅定の光の助けを借りて、あなたは、密集の錯覚<注51>を破り除くことができ、究極色法(を知見する事)に通達(到達)し、異なる類型の色聚の中の各種の色法を了知し、観照し、識別し、分析する事ができる。