南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』Knowing and Seeing #24-1

如何にしてその他の色遍を修行するか

もし、あなたがすでに、外在する骨格の白い色を通して、白遍を修行して、第四禅を証得しているのならば、あなたは、外在する頭髪でもって、青遍を修習することができ、外在する脂肪または尿でもって、黄遍を修習することができ、外在する血液でもって赤遍の修習することができる。

あなたは同様に、己自身の体内のこれらの部分を用いて、色遍を修習することができる。

修習に成功した後、あなたは、花びらまたはその他の外在する対象の色彩を用いて色遍を修行することができる。

すべての、青い色と茶色の花びらが、あなたに、青遍の修習をする様、呼びかけている;

すべての黄色の花びらが、あなたに、黄遍の修習をする様、呼びかけている。

すべての、赤い色の花びらが、あなたに、赤遍の修習をする様、呼びかけている;

すべての白い色の花びらが、あなたに、白遍の修習をする様、呼びかけている。

故に、一人の巧みな禅修行者は、己自身が見る事のできるどの様なものでもってしても、それが、生命のあるもの、または生命のないもの、内在のもの、外在のものに関わらず、遍処定と観の修習をすることができる。

パーリ聖典に基づくと、仏陀は十遍を教えたが、それらは、上に述べた四種類の色遍に、六種類の遍を加えたものである:地遍、水遍、火遍、風遍、虚空遍と光明遍である。<注113>

今、我々は、如何にして、その他の六遍を修習するのかを説明する。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>