目の中の54種類の色法
これまで、我々は、すでに、三種類の基本的な色聚について説明してきた:
1)六種類の感官(目、耳、鼻、舌、身体と心臓)の中の10法聚;
2)命根9法聚;
3)八法聚。
我々は、すでに、目、鼻、耳、舌と心臓の中の、それぞれに存在する所の、7種類の色聚、合計63種類の色法があるのを見て来た<注202>。
しかし、一つひとつの処門色法を分析する事柄に関して、パーリ経典では、ただ、その中の、六種類の色聚(命根9法聚を除く)にのみ、言及しており、あなたは、54種類の色法(63-9=54)<注203>にのみ、専注すればよい。
命根9法聚は、少し後に、別の方式によって識別する。
その上、あなたが見た様に、六種類の色聚の中の一種類は、身10法聚であり、故に、あなたが、身体自体(目、耳、鼻、舌と心臓以外)の色法を分析する時、ただ、五種類の色聚、すなわち、44種類の色法を分析すればよいのである。