南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#39-13

問5-5:解脱道(vimuttimagga)と菩薩道(仏陀になる道)<注303>を、同時に修行することは可能ですか?もし、可能であるならば、どの様な方法ですか?

答5-5:解脱(vimutti)とは、煩悩を断じ除く事、または生死輪廻を離れること、という意味を持っている。

(菩薩というのは)菩薩が仏陀に成なった後、般涅槃する時、生死輪廻から解脱する。

もし、あなたが、一人の仏弟子であるあるならば、努力して、阿羅漢を証悟して、成就した後、(仏陀と同じ様に)あなたは、般涅槃の時、生死輪廻から解脱する。

一人の人間が、仏陀であり、また同時に、弟子であることは、不可能であり、彼は、二者の内から一つを選択しなければならない。しかし、二者は、共に、阿羅漢を証悟した時に、生死輪廻から解脱する。

阿羅漢を証悟する道とは、すなわち、最終的な解脱道(vimuttimagga)である。

<翻訳文責:緬甸パオ森林寺僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>