世界は、ひたすら、変化し続けている。
そうであれは、一個の、変化し続けている世界の中において、仏法が変化しないままでいられる場所など、どこにあるのであろうか?
当然、仏教もまた、世界の変化と共に変化し、最後には生滅する。
それを阻止できる人も、阻止できる力も、ないのである。
仏陀が般涅槃して、すでに 2500 余年が過ぎた。
この長い年月を経て、仏陀ご在世の頃の僧人と、現代の僧人を比べてみると、その変化は非常に大きいものがある。
どの様な力をもってしても、現代の僧人を、2000余年前と同じ様な(資質の僧人に)戻す事はできない。
故に、我々は、仏陀ご在世の時の基準を標準として、現代の僧人を推し量ることはできない。
我々が出来るのは、ただ、現代の、資質が優秀である所の僧人が、仏教に参与して、(我々と)共に歩むのを期待するだけである。
(5-21につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>