Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(6-5)(私家版)

王室は、不善を除去する地ではなく、反対に、不善と煩悩を増殖させる場所である。

大多数の人々は、国王になった後、非常に多くの悪行を行い、その結果、地獄に生まれる事になるが、普通の人々にとっては、なおさらである。

《徳米亜本生経》は、以下の様に描写する。

菩薩が王朝を統治した20年の間に、犯した罪悪が原因で、彼は地獄において、8万年もの長い間、焼かれたり煮たりされたのである。

その一世において、徳米亜(Temiya)王子は、非常に若い内から、己自身の過去世を思い出す事ができた。

朝廷を支配する事から来る過患を恐れて、王位継承者であった徳米亜王子は、口がきけない聴覚障碍者を装ったのである。

(6-6につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>