王室は、不善を除去する地ではなく、反対に、不善と煩悩を増殖させる場所である。
大多数の人々は、国王になった後、非常に多くの悪行を行い、その結果、地獄に生まれる事になるが、普通の人々にとっては、なおさらである。
《徳米亜本生経》は、以下の様に描写する。
菩薩が王朝を統治した20年の間に、犯した罪悪が原因で、彼は地獄において、8万年もの長い間、焼かれたり煮たりされたのである。
その一世において、徳米亜(Temiya)王子は、非常に若い内から、己自身の過去世を思い出す事ができた。
朝廷を支配する事から来る過患を恐れて、王位継承者であった徳米亜王子は、口がきけない聴覚障碍者を装ったのである。
(6-6につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>