第二禅に入るには、(初禅と同様に)安般念似相を所縁に取る。
定力が上昇した時、以下の様な心願を持つ様にする。
すなわち、比較的粗くて劣る所の禅支:
尋を取り除きたい、と。
尋を取り除きたい、と願う心を維持しながら、引き続き観を実践し、定力を上昇させるならば、第二禅に到達する事ができる。
第二禅は、伺・喜・楽・一境性。
多くの禅修行者は、同時に尋・伺という、二種類の禅支を取り除く事ができる為、(その時には)喜・楽・一境性の第三禅に到達する。
その後に、もし、第四禅に進入したいのであれば、喜を取り除かねばならない。
喜自体が、情緒的な作用を有しているため、心を波動せしめ、その為、それは、喜の無い第四禅より劣る。
喜を取り除くのだ、と決意して、その後に、定力を上昇せしめれば、第四禅、すなわち、楽・一境性具第四禅善心、に到達する事ができる。
(3-114につづく)
<願以此功徳、早日証得涅槃楽>