★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(11-12)(私家版)
この様に、頭髪の不浄を、解説しなければならない。
同様の方法でもって、その他の四個の部分を解説する:
体毛、爪、歯と皮膚の不浄である。
この時の教導は、戒子の心の中において、深い深い烙印を、押すことになる。
累積した生において、この禅法を修習した事のある善男子は、この業処を修習する事を通して、剃髪得度が終了する時には、すべての煩悩を断じ除いて、阿羅漢を証得する(場合もある)。
もし、阿羅漢を証得する事が出来なくても、この時の伝授が、彼の禅修行の業処をば、心に銘記せしめ、将来において、これを修習する時、熟練して上達する事ができる様になる。
上記の事は、老師が忘れてはならない手順である。
(11-13につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>