南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-15)(私家版)

「あっ、小鳥とはこの様なものか!

翼があり、空で飛ぶことができる。」

次に鳥を体験した時、すなわち、同じ目標を、再度、体験する時、想が、再び生起する:

「あっ、(前に見たのと)同じ様だな!

これは、小鳥だ!」

まさに想が原因で、赤子は、パパとママを認識する事ができ、姉をパパとは呼ばないし、妹をママと呼ぶこともない。

というのも、想が、(目標を見た、その)一回目の時に、すでに、パパの特徴を標したが故に。

次にパパを見た時、想がまた生起して、(自分が)見ている相手は、パパである事を、認識する事ができるのである。

故に、想の現起(現象)は、(目標を見た、その)一回目の時において、すでに会得しておいた、相手の表面上の特徴を通して、目標を分析する事にある、と言える。

(4-16につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>