南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-25)(私家版)

しかし、Samavati は、その人が、チェータカ仏である事を知らず、また、彼が、滅尽定に入っている事も知らなかったが、しかし、そこにおいて、一人の人間が火に焼かれているのを見て、非常に恐くなり、また、国王が彼女の不注意を不快に思うのではないか、と心配して、心の中で思った:

「すでに、焼け死んでいるのだから、死体を更に、焼き尽くしてしまった方がよい。」と。

こうして、彼女は侍女に命じて、更に多くの枯草を積む様に命令し、その上に油を注いで、炎を更に大きくした。

最初に火がついた時、彼女には、殺人をしよとする願望はなかった・・・この種の思はなかったのであるが、しかし、二回目には、(彼女の心には)殺人を実践しようという思心所が、存在したのである。

(4-26につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>