Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

2022-02-20から1日間の記事一覧

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(14-2)(私家版)

サーマネラが帰依を求め受けるのは、戒律カンマの一種に属する。 出家希望者が、帰依を求め受ける事によって、サーマネラの身分が発効する。 帰依を求め受ける時、パーリ語で誦じた時にだけ、(その身分が)発効する。 居士は、己自身(一人)で、帰依文を誦…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(14-1)(私家版)

サーマネラが三帰依を求め、受ける方式は、居士とは大いに異なる。 居士は、どの様な方式、どの様な言語でも、三帰依を求め受ける事ができる。 この種の帰依とは、すなわち、三宝(仏、法、僧=サンガ)を受け入れて、己自身の依拠とする事である。 三宝に抵…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(13-4)(私家版)

戒師は、新しい出家者に対して、してよい事、してはいけない事のすべてを、教導しなければならない。 新しい出家者は、どの様に袈裟を着るのか、どの同様に歩くのか、どの様に食べるのか、などの行儀を学ばねばならない。 当該のサーマネラが、上に述べた行…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(13-3)(私家版)

もし、授戒師と依止戒師が同一人物ではない時、サーマネラは、もう一人、別の戒師を見つけて、依止戒師になって頂かねばならない。 サーマネラは、依止戒師なしに、(サンガに)留まるのは、如法ではない(違反である)。 サーマネラは、依止戒師に、戒師に…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(13-2)(私家版)

サーマネラ: ”Upajjhāyo me、 bahnte、hohi.”(×3) ”尊者、私の戒師になって下さい。”(三度) 戒師: ”Pāsādikena sampādehi.” ”浄信によって、成就せん!” サーマネラ: ”Āma、bhante.” ”はい。尊者” (13-3につづく) <願以此法布施功徳、早日証得涅…

★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(13-1)(私家版)

(依止)戒師への願い出 戒師とは、弟子における、大小の過失を指摘し、かつ諭し指導し、また、弟子に必要とされる所の提案を、付与する所の、教師である。 どの様な比丘であれ、彼が、三帰依と10戒を授与する為の、パーリ文を誦する事が出来るのでさえあれ…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-29)(私家版)

この一世において、Samavati は、常に慈心を散布する人間ではあったが、しかし、過去において造した、故意に他人を焼き殺すという悪業によって、最後には、(もう一人の王妃によって)焼き殺されたのである。 彼女は、焼き殺される前、すでにサターガミ道果…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-26)(私家版)

仏陀の時代になって、彼女は王妃として、転生した。 仏陀の、大勢いる優婆夷(女性在家信徒)の中において、彼女は、慈心禅第一であって、常に、一切の衆生に、慈心を散布していた。 当時、もう一人別の王妃がいて、彼女は、仏陀に対して、恨みの心を抱いて…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-25)(私家版)

しかし、Samavati は、その人が、チェータカ仏である事を知らず、また、彼が、滅尽定に入っている事も知らなかったが、しかし、そこにおいて、一人の人間が火に焼かれているのを見て、非常に恐くなり、また、国王が彼女の不注意を不快に思うのではないか、と…

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-25)(私家版)

Samavati は、一個の、非常によい例である。 彼女は、ある一世において、皇后であった。 ある日、彼女は、侍女と一緒に、川べりに遊びに行った。 その時、天候がとても寒くて、彼女は侍女に命じて、枯草を探してきて、火をつける様に言った。 侍女が枯草に火…

般若の独り言~虹君改名します

去年の9月に、我が精舎に引き取られました虹君 (トイ・プードル。2歳半、保護犬。雄)は、 最近、血統書から、実の名前は《えびす丸》で あると判明しました。 私は 【まっ黒な毛色のワンちゃん、 漆黒の毛が、ピカピカ、ツヤツヤ 輝いているので ≪虹≫君】 …

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(4-23)(私家版)

思は、(人々が)業を造(ナ・・・以下同様)す際の、最も主要な要素である。 というのも、実践(された行動)が、善であるか、悪であるかは、思によって、決定されるが故に。 故に、仏陀は言う: 「比丘たちよ。 私は、思は業である、と言う。 その意欲によ…