その後、心は又、有分に落ち込む。この時は未だ、甘い、酸っぱい、辛い、苦いなどは、分からない。尚多くの意門心路過程が次々に生起して、最後に、ようやく、 「おお、これは甘い。」 と判断する。。。。 甘い味が好きな人は、ひとたび甘さを味わうと、その最初の反応は、歓喜ーー楽受が生起し、受から愛が生起して、即刻執取が始まり、もう一つ欲しい、と思う。。。 これが貪の始まりである。。。。 苦いのが嫌いな人が、苦味に出会うと、最初の反応は排斥であり、すぐに吐き出してしまうか、または、眉をひそめて、飲み込んでしまう。。。 これは瞋の反応である。。。。 我々は色々な反応を通して、己の心を研究する事が出来る。