Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

無我の境地

先日、色々悩みを抱えている方(女性)に、                  「呼吸を観察する瞑想(安般念)をやってみて下さい」                   とアドバイスしました。          後日彼女が言うには                「どんなに頑張っても無我の境地になれない」………                 いえいえ、長年座禅瞑想している私も無我の境地にはなれません。と言いますのも、心は心臓の中の心基(意門とも)という所から、刹那毎に、何億個と、湧き出て来ます。そして、心の対象は、その時その時の <刺激><心の興味の赴く現象>です。。      我々凡夫が、心臓から、心が湧き出るのを止められない以上、<無我>にはなれません。                    <無我の境地>になれるのは、修行者が滅尽定に入った時です。。。          初心者が安般念を実践して、無我の境地になれなくても、正常です。                まずは、心と息が一つになった時の、静寂が体験できれば、よいと思います。