南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(59ー2)(私家版)

1.不善業の果報               不善業は、12種の不善心によって造られる。不善心の中の痴根心は、二種ある。疑相応と、ジョウコ(心の散乱)相応である。ジョウコを除いて、11種の不善心は、結生心、有分心、死亡心としての不善果報推度心を生じ、結果、有情をして、四悪道に生まれ変わらせることになる。。   12種の不善心は皆、欲界の有情の生命期間中において、7種の不善果報心を生じせしめる…即ち、5識、領受心と推度心である。。。。。                餓鬼の生命期間の中において、以前になした不善業によって(12種の不善心の中に含まれる所の)7種の不善果報心が生じる。。。                  色界においてはただ、四種の不善果報心が生じる。即ち、鼻、舌、身体の3個の根識を除き、残りの眼識、耳識、領受心と推度心である。。。               色界の衆生が人間界に降りて来た時に、目で喜ばしくない所縁を見た時、不善眼識無因果報心が生じる。耳に聞きたくない音声を聞いた時、不善耳識無因果報心が生じる。眼識が生じた後、次には不善の領受、推度心等が生起するのである。