Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(62ー12)(私家版)

結生の時、30個の色法と、33個の心所が生じる。結生識を含む所の、これらは5蘊と呼ぶ。。    30個の色法は「色蘊」と呼ぶ。  33個の心所の中に、一つの「受」と呼ばれる心所がある。これを「受蘊」と呼ぶ。。。         もう一つ、想という心所があり、これを「想蘊」と呼ぶ。残りの心所は「行蘊」と呼ぶ。それに加えて、結生識は「識蘊」と言う。故に、結生の時、すでに5蘊が生じているのである。ひとたび結生識が生起すれば、衆生は5蘊を「私」「私の」「私の自我」として執着するが、これが即ち苦諦である。仏陀は、初転法輪の時に「5取蘊は苦諦である」と述べた。結生の一番目の心識において、すでに「5取蘊」が生しているが、当時に「苦諦」も生じているのである。