Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

翻訳(中→日)<実用アビダンマ>(84ー15/16)(私家版)

4.5根                根は、その範囲内において作用を執行支配する所の心所である。5根は:(1)信根。(2)精進根。(3)念根。(4)定根。(5)慧根。5根は、それぞれの目的ーー勝解(信根)、尽力(精進根)、覚醒(念根)、不散乱(定根)及び照見(慧根)の範囲内においてその支配的な作用を執行する。修行において、5根は必ずバランスされなければならない。5根はバランスされなければならないだけではなく、又、成熟されなければならない。唯一、5根が成熟して初めて、ソータパナを証する事ができる。故に、我々は常に学び続けなければならない。5根をバランスした後、それが成熟するまで。。。。。。。。。               5.5力                 5力は、(1)信力。(2)精進力。(3)念力。(4)定力。(5)慧力。根と力は、作用が異なるものの、しかし、同等の作用を持つ、5種の心所である。5力の作用は、心所をして、対立する法によって動揺する事がない、事であるーー猶予して決断できない、懈怠、失念、散乱及び愚かさ。信力は猶予を退治し、精進力は懈怠を退治し、念力は失念を退治し、定力は散乱を退治し、慧力は愚かさを退治する。