Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

『智慧の光』(3-20)<K氏依頼分>

転向と省察の二者は、同じ “意門心路過程“ (manodvāravāthi) の中において出現する。転向は、“意門転向心“ (manodvārāvajjana) によって運用され、それは尋等の五禅支の中の一つを目標とするものである。省察は意門転向心の後に、即刻生起する所の、四から七個までの速行心によって運用される。同じ目標を取る。《増支部・母山牛経》(Aīgutmtara Nikāya, PabbateyyagāvāSutta)の中において、仏陀は比丘たちに注意を与えて以下の様に言う。未だ初禅の五自在に熟練しない前に、第二禅進んで修習してはならない。そうでなければ、彼は初禅を失い、かつ、第二禅に到達する事も出来ず、二者共に失ってしまうであろう、と。。………………………………        初禅の五自在に熟練した後、あなたは第二禅に進む事が出来る。その前に、あなたは先に初禅に入らなければならない。初禅から出て来て後、初禅の欠点及び第二禅の長所を思惟する:初禅は五蓋に近い:初禅の尋、伺禅支は粗いもので劣っており、それらは初禅をして、無尋、無伺の第二禅の静寂に劣らせめる。。…………………………………………     この様な思いを持って、この二つの禅支を取り除き、喜、楽、一境性だけを残す願望を持ち、再度、心をして似相に専注せしめる。この様に実践すれば、あなたは喜、楽及び一境性を具備する第二禅に到達する事が出来る。次に、第二禅の五自在を修習する。。。。………………………………………………………………★願以此功徳、早日証得涅槃楽!   緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属………… Paññādhika Sayalay (般若精舎)