Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

ブッダダーサ著「生活の中の縁起」(翻訳文)ー6

《ここより本題》

縁起甚深~

縁起は、仏教徒にとって、必ず学ばなければならない課題である。

パーリ経典《長部》で述べているように:

正等覚者が善く述べた法は、争いをやめ、梵行を長くとどめ、その

利益を述べ、天と人が安穏を得るために、比丘は、よく学ば

なければならない。(それは下記の1、と2、である)。

1、処(に関する)善巧

2、縁起(に関する)善巧

この経文は、我々は、お互いに助け合って縁起について、

正確な理解を得るよう、努力しなければならない事を

言っている。

こうすれば、自己と宗教に関して利益をもたらし、また

人間、天の二道に安寧をもたらす事が出来る。

特に我々仏教徒は、紛争を無くし、共通の認識を得るよう

努力しなければならない。

というのも、意見の分裂は、縁起の実践に障碍をもたらす

からである。

我々は自己のできうる限りの方法を用いて、お互い、

共通した認識を打ちたてるべきである。

ここで私が述べる事は、紛争を煽るためではなく、

その反対であって、縁起を教える教師と、縁起を学ぶ学生、

およびその他の、縁起を研究したいと思っている人々の間の

確執を取り除きたいから、である。(つづく)

(台湾香光尼僧集団翻訳グループ~タイ語→中国語

原題「生活中的縁起」中国語→日本語 Pañña-adhika sayalay)