南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

☆「掌中の葉」(翻訳文)4-17

    <Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

実際、それぞれ各種の善法の修習は、諸々の、たとえば、貪などの煩悩を調伏するのに、有効である。

それぞれ各種の、善法の修習は、信心などの善法を強化・増長させるのに、有益である。

《清浄道論・第三章・第122段》

故に、学生は、多くの種類の業処を把握し、強固で安定した基礎を築き、将来の観禅の修習の為の、準備をしなければならない。

たとえば、≪弥醯経≫は言う:

「四種類の法を修習しなければならない;

貪欲を取り除くためには不浄を;

瞋恚を取り除くためには慈愛を;

雑念を断じるためには安般念(呼吸念)を;

我慢(=我ありという傲慢)を絶滅する為には、無常想を・・・。」

 

・・・一種類の性行者に、7種類の業処を説明(+と推薦を)する。

(慈、悲、喜、捨、不浄、無常想、安般念。)

《清浄道論・第三章・第122段》

◆結論:

(一)異なる性行者は、それぞれ、異なる業処を修習するのがよい。とはいえ、しかしながら、大まかに言うと、それぞれの善法の修習は、諸々の、たとえば、貪等の煩悩を調伏するのに有効であり;それぞれの善法の修習は、信心などの善法を強化・増長するのに有益である。

(二)一人の学生は、多くの業処を掌握し、(+修行における)強固で安定した基礎を打ち立て、将来の観禅の修習の準備をするのが望ましい。

(4-18につづく)

    <Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は<菩提樹文庫>

まで。ご協力、よろしくお願いいたします。

<「掌中の葉」(シッダッタ学院)中国語版→日本語訳出

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>