Sayalay's Dhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。

飛び入り翻訳~『24縁発趣論』1-12

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

現代は、青春の為、健康の為、長寿の為に、という各種のレッスンが流行している。

というのも、これらは皆、人間の好むものであるが故に。

多くの人々は青春を保ち、健康で長寿であるようにと、お金を払って、各種のレッスンを受ける。しかし、実は、これらは、仏法の中において、すべて存在しており、ただその理由は分からないものの、みなさんは最も重要な仏法を、手に取って応用しようとしないのである。

仏法は、聞いた後、実践しなければならない。

聞いても実践せず、貴重な、無料のレッスン(=通常、テラワーダの法話会は無料で実施される)を横に置いて、お金を使って種々のレッスンに通う。

これは智慧ある人のする事ではないのである。

次に、排毒について。

みなさんは身体の毒を排出する事に大いに興味を持つが、しかし、心の毒は、身体に対して更に大きな傷害を齎すのである。

どうして、時間を使って、それを排出しないのか?

黄帝内経》に言う;「百病は心より生じる」

しかし、我々は浅はかにも、己を害するのは、食べ物であったり、外部環境であったりすると思い込んでいる。

多くの人々が罹患しているうつ病は、心理的な要因で発症しているのである。

心毒とは何か?

たとえば、怒り。

人が怒る時、彼の血液は即刻黒色になるが、これが心毒である。

あなたは、あなたの心の毒を、どのようにして排出するのか?

慈悲を拡散すれば、心の毒は排出される。

こうした事から、我々仏教を学ぶ人間は、近くを捨てて遠くを求めることなく、仏法を実践して、己の利益とする事を知らなければならない。

(2-1につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>