南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

★飛び入り翻訳~『24縁発趣論』12-1

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

12 数数修習縁(Āsevanapaccayo)

これは多少無間縁に似ているが、また、非常に大きな違いがある。

数数修習縁(注1)

縁法に属する名法が滅尽した後、この名法は、それに類同(速行心と同じ)するが、しかし、縁生法に属する所の名法をば、更に強固に、更に効率よく、生起させるよう至らしめる。

それはちょうど、学生が学科を何度も復習する事によって、その学科に習熟するようなものである。

数数修習縁は、通常は、速行心の事を言う。

七個の速行心(+の事である)。

一番目の速行心が滅し去ると、二番目の速行心が生起する;

一番目の速行心が滅し去ったが故に、二番目の速行心は更に強く、更に効率的に生起する。

速行心は業を造る心であり、一番最初の業を造る心は比較的弱く、それが滅した後、比較的強い心念(=心のエネルギー)が、後続の二番目の心、三番目の心・・・に伝達して行くのである。

(注1)「重複縁」とも言う。

(12-2につづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<『24縁発趣論』スシラ・サヤレー著 中国語版→日本語訳出 

翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>