南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

《Vipassanāハンドブック》8-1(F)

<Idaṃ me puññaṃ nibānassa paccayo hotu> 

(八)54種類の心法

54種類の心法がある。すなわち:

1、心または識。

2、心所:心所にはその付随物があり、それは、52種類の心所である。

3、涅槃:涅槃を証悟すると、生死輪廻を脱することができる。

(「以上合わせると54種類の心法となる。)

心は、対象(対境)を識別する機能をもつもの、または物体の何であるかを断定する機能、または物体自体を知る機能、または物体を覚知する機能を擁する。

心所は、意識の特質を持ち、心の中から生じるもので、心の付随物である。

涅槃は、各種の痛苦・煩悩から離脱する事を言う。

一、心識

識は、六種類に分類することができる。すなわち:

1、眼識

2、見識

3、鼻識

4、舌識

5、身識

6、意識

眼根より生じる識を眼識と言い、観じたり、看じたり、見たりする作用を持つ;

耳根より生じる識を耳識と言い、聞くと言う作用を持つ;

鼻根より生じる識を鼻識と言い、嗅ぐと言う作用を持つ;

舌根より生じる識を舌識と言い、味わうと言う作用を持つ;

身根より生じる識を身識と言い、触覚と言う作用を持つ;

意根より生じる識を意識と言う。しかし、無色界においては、意識のみがあり、身体はない。

(つづく)

<Mama puññabhāgaṃ sabbasattānaṃ bhājemi>

(+ )(= )訳者。句読点等原文ママ。★誤字脱字を発見された方は、

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<《Vipassanāハンドブック》(原題 Vipassanā Dipanī) 

Ledī sayādaw著 中国語版→日本語訳出 翻訳文責 Pañña-adhika Sayalay>