あなたは、再度、入出息念または白遍第四禅を復習し、(定に)入らなければならない。
強くて力のある、かつ燦々と輝く光明を通して、約一分間、己自身に対して慈愛を散布し、その後に、好ましい人、次に、中立的な人、嫌いな人に、慈愛を散布して、第三禅に入る。
その後、己自身に、短時間、慈愛を散布し、次に、別のグループ、異なる人選による、三種類の人に慈愛を散布する。
以下の事を忘れない事。
四種類の方式の、その一種類毎に、彼らに対して、「この善き人が、危険を免れます様に」等の
思いに基づいて、慈愛を散布し、かつ、一種類の方式毎に、すべて第三禅に到達する必要がある事。
この様にして、あなたは好ましく思う者、中立の者、嫌いな者という、この三種類の人々に慈愛を散布する時、毎回、異なる人選をする。
この様にして、何度も、異なるグループの、四種類の人を交替で(修習)する。
多数回、何度も重複し、あなたの心をして、持続的に、間断なく、差別なく、慈愛を散布せしめる。
あなたが、差別なく、三種類の人々の中の、どの様な人間に対しても、慈心ジャーナを育成出来た時、あなたは、「限界突破」(sīmāsambheda)を成就することができる。
異なる種類の(人々と)、個人の間の限界を突破した後、あなたは、シャーリープトラ尊者が教え、かつ《無礙解道》(Paṭisambhidāmagga)に記載されている方法によって、更に一歩進んで、慈心を修習する事ができる。
<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>