問7-12:作意(manasikāra)と七覚支(bojjhaṅga)の修行とは、どの様な違いがありますか?
答7-12:あなたが七覚支を修習する時、七覚支は、通常、作意を含む34個の名法の先頭にあるものである。
ある時には、この34個の名法は、「観智」と呼ばれる。というのも、第34番目の名法ーー智慧(Pañña)が、最も主たる要素を占めるが故に。
この事に関連して、あなたは、以下の三種類の作意のある事を知らねばならない:
1)所縁が基本的原因の作意(ārammaṇa patipādaka manasikāra):
すなわち、作意心所。その作用は、所縁をして、明晰に禅修行者の心中において、顕現せしめる事。
2)心路が基本的原因の作意(vīthi paṭipādaka manasikā ra):
すなわち、五門心路(pañcadvārāvīthi)の中の五門転向心(pañcadvārāvajjana)。その作用は、五門心路が、みな、それらの、各々の所縁を縁に取れる様にする事。
3)速行が基本的原因の作意(javana paṭipādaka manasikāra):
すなわち、意門心路(manodvāravīthi)の中の意門転向心、及び五門心路の中の確定心(manodvārāvajjana)。
その作用は、速行(javana)の現起(現象)。
もし、それが如理作意である時、凡夫(puthujjana)と有学聖者(sekha)に関して言えば、速行は善であり、阿羅漢に関して言えば、ただの唯作(kiriya)になる。
それが不如理作意の時、速行は必ず不善であるが、しかし、この事は、阿羅漢には発生しない。