14種類の個人施(個人による布施)
前に述べた通り、弟子の布施をする行為は、輪廻を離脱する為の支え、支援とすることができる。この講話の始めに解説した所の《布施分別經》の中において、仏陀は14種類の個人施(pāṭipuggalika dakkhiṇa)に言及している:
「アーナンダ、ここにおいて、14個の個人施がある:
〔1〕仏陀に対して行う布施。これは一番目の個人施、
〔2〕独覚仏に対して行う布施。これは二番目の個人施。
〔3〕如来の弟子阿羅漢に行う布施。これは三番目の個人施。〔4〕阿羅漢果を証悟する為に修行する行道者に対して行う布施。これは四番目の個人施。
〔5〕不来者(anāgāmi)に対する布施。これは五番目の個人施。
〔6〕不来果を証悟する為に修行する行道者に対しる布施。これは六番目の個人施。
〔7〕一来者(sakadāgāmi)に対する布施。これは六番目の個施。
〔8〕一来者を証悟する為に修行する行道者に対する布施。これは七番目の個人施。
〔9〕入流者(sotāpanna)に対する布施。これは九番目の個人施。
〔10〕入流者を証悟する為に修行する行道者に対する布施。これは10番目の個人施。
〔11〕外道の離欲者に対して行う布施。これは11番目の個人施。
〔12〕有徳の凡夫(puthujjana)に対して行う布施。これは12番目の個人施。
〔13〕無徳の凡夫に対して行う布施。これは13番目の個人施。
〔14〕動物に対して行う布施。これは14番目の個人施。