南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳『親知実見』#51-7

 14種類の個人施(個人による布施)

前に述べた通り、弟子の布施をする行為は、輪廻を離脱する為の支え、支援とすることができる。この講話の始めに解説した所の《布施分別經》の中において、仏陀は14種類の個人施(pāṭipuggalika dakkhiṇa)に言及している:

「アーナンダ、ここにおいて、14個の個人施がある:

〔1〕仏陀に対して行う布施。これは一番目の個人施、

〔2〕独覚仏に対して行う布施。これは二番目の個人施。

〔3〕如来の弟子阿羅漢に行う布施。これは三番目の個人施。〔4〕阿羅漢果を証悟する為に修行する行道者に対して行う布施。これは四番目の個人施。

〔5〕不来者(anāgāmi)に対する布施。これは五番目の個人施。

〔6〕不来果を証悟する為に修行する行道者に対しる布施。これは六番目の個人施。

〔7〕一来者(sakadāgāmi)に対する布施。これは六番目の個施。

〔8〕一来者を証悟する為に修行する行道者に対する布施。これは七番目の個人施。

〔9〕入流者(sotāpanna)に対する布施。これは九番目の個人施。

〔10〕入流者を証悟する為に修行する行道者に対する布施。これは10番目の個人施。

〔11〕外道の離欲者に対して行う布施。これは11番目の個人施。

〔12〕有徳の凡夫(puthujjana)に対して行う布施。これは12番目の個人施。

〔13〕無徳の凡夫に対して行う布施。これは13番目の個人施。

〔14〕動物に対して行う布施。これは14番目の個人施。

<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>