翻訳『親知実見』#51-6
次に、もし、弟子が、未来世の因と果を識別することができるならば、彼は、名色法の止息を見ることができるし、彼の名色法が、いつ、止息するのかもまた、完全に知ることができる。
これが、第三聖諦ーー苦滅聖諦である。
この種の智慧は、唯一、仏陀の教法の中においてのみ、獲得することができる。
あなた方は、この良機(チャンス)を逃してはならないのである!
最後に、仏陀はまた、第四聖諦を教導したーー寂滅の境地に到達する方法、すなわち、サマタ・vipassanā(止観)である。止観はまた、すなわち、八支聖道でもある。名色限定智と縁摂受智は正見(sammā-diṭṭhi)に属するが、名色法が止息する智慧もまた正見に属するし、八支聖道の智慧もまた、正見に属する。
心を四聖諦に投入するのは、正思惟(sammā-saṅkappa)に属する。正見と正思惟は、観(vipassanā)に属する。
観の修習の為には、我々は、止の定力が必要であるが、これはすなわち、正精進(sammā-vāyāma)、正念(sammā-sati)と正定(sammā-samādhi)である。
我々がサマタ・vipassanā(止観)の修行をする時、戒清浄を基礎としなければならないが、それはすなわち、正語(sammā-vācā)、正業(sammā-kammanta)と正命(sammā-ājīva)である。
戒(sīla)を基礎として、サマ・vipassanā(止観)の修習をするのは、すなわち、八支聖道を修行しているのである。
この八支聖道は、唯一、仏陀の教法の中においてのみ、見つけることができる。
あなた方は、この良機(チャンス)を逃してはならないのである!
何故であるか?
四聖諦の観智は、弟子をして、生死輪廻から離脱せしめ得るが故に。
<翻訳文責:緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/Pañña-adhika Sayalay般若精舎>
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