本書は、浅くて明確で分かりやすい文言と例を用いて、《アビダンマ論》 の博学膨大、精密で甚だ深い重要な思想を説明するが、書中の一部の引用文は 《アビダンマ概要精解》という一書から取っている。
この書物は、世界的規模の中国文読者が 《アビダンマ論》 を研究する時の重要な書籍であり、合計 9章あるが、その中において(心)、(心所)、(色法)、(涅槃)が 6章をも占めている。
このことからも、これらの事柄の重要性が、一般のものと異なる事が分かる。
故に、本書においても、多くの紙篇を用いて、これらの章を解説したいと思う。
このことが、禅修行者が 《アビダンマ概要精解》の意義を理解するのに、支えとなる事ができ、また、禅修行者が 《アビダンマ論》 の真髄を体得でき、日常生活の中においてこれを融通し貫通させ、智慧を証得し、修行の支えとなる事を期待するものである。
(3-1につづく)
★句読点は中国語原文を優先尊重。
<願以此功徳、早日証得涅槃楽>
<緬甸パオ森林僧院/ヤンゴン分院所属/
Paññādhika Sayalay 般若精舎>