翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-83)(私家版)
8個の欲界果報心と、8個の欲界善心は、文字で書くと全く同じであるが、しかし、この8個は果報心であって、善心ではない。
それは、8個の欲界善心が齎した所の、果報なのである。
例えば:
一番目の、悦具智相応無行一心が、一番目の悦具相応無行一心果報心を生じせしめるが、すなわち、一番目の善心が、一番目の果報心を生じせしめるのである。
この果報心は、天神または人類に生まれ変わる為の結生識になるのであって、故に、それはすなわち、生まれ変わりの時の、一番目の心識である。
論書の解説に基づくと、シッダッタ太子(すなわち、仏陀が仏になる前の菩薩)の結生識は、悦具智相応無行一心果報心であった。
二番目の悦具智相応有行一心の善心は、悦具智相応有行一心果報心を生じせしめる。
以下類推の事。
(3-84につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>