南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(3-83)(私家版)

8個の欲界果報心と、8個の欲界善心は、文字で書くと全く同じであるが、しかし、この8個は果報心であって、善心ではない。

それは、8個の欲界善心が齎した所の、果報なのである。

例えば:

一番目の、悦具智相応無行一心が、一番目の悦具相応無行一心果報心を生じせしめるが、すなわち、一番目の善心が、一番目の果報心を生じせしめるのである。

この果報心は、天神または人類に生まれ変わる為の結生識になるのであって、故に、それはすなわち、生まれ変わりの時の、一番目の心識である。

論書の解説に基づくと、シッダッタ太子(すなわち、仏陀が仏になる前の菩薩)の結生識は、悦具智相応無行一心果報心であった。

二番目の悦具智相応有行一心の善心は、悦具智相応有行一心果報心を生じせしめる。

以下類推の事。

(3-84につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>