★『教海覚舟』<教えの海悟りの舟>(6-25)(私家版)
斯くの如くに、多くの功徳を具備する為、僧人は、国王と天神の礼拝を、受ける事ができる。
ある日、サッカ天帝(Sakka、帝釈天王)が、歓喜園に行こうとして、出発の前に、四方を礼拝した。
御者のマータリ(Mātali)が聞いた:
諸々の婆羅門、刹帝利、地神(土地神様)、四大天王などは、皆、あなた様に礼拝する程に、尊敬されるあなた様大王が、一体、誰に、礼拝しているのですか?
サッカ天帝は以下の様に答えた:
”Ahañca sīlasampanne、
cirarattasamāhite;
Sammāpabbajite vande、
brahmacariyaparāyane.”(注7)
”私はまた、戒行が円満で、長時間静寂で、法に基づき、律に基づき、出家した所の、梵行に依拠する僧人を礼拝するのである”
(注7)《相応部・帝釈相応》第18経より。
(7-1につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>