以下の様な方式によって、不浄(厭うべきもの)を省察・思考する:
”食べ物は、食べられる前は、美しく、清らかである。胃の中に入った後、痰と胆汁が混じり、犬の嘔吐物と同じものになる;
その後に、消化された後は、糞便になる。きわめて不快である。”
この様に省察・思考すれば、食べ物への貪欲と驕慢を取り除く事ができる。
仏法の中において、この様な省察・思考は、禅修行の業処の一つとすることができ、修行者に、きわめて大きな利益を齎す事ができる。
《子肉喩経》では、この様に省察・思考する事は、段食(kabaliṅkāra。まとまった食事の事)の徹底的な認識を得る事ができ、それによって、アナーガーミ果を証得して、五下分結を絶ち、(結果)二度と欲界に生まれることはなくなる、と教導している。
(16-26につづく)
<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>