南伝仏教のDhamma book

長年、当ブログにおいて逐次公開しましたテーラワーダ系仏教書翻訳文は、<菩提樹文庫>にてPDF版として、正式に公開されています。<菩提樹文庫>WEBをご閲覧下さい。尚、修行については必ず経験豊富な正師について下さるようお願いします。

翻訳(中→日)《実用アビダンマ》(7-11)(私家版)

反対に、もし精進が過剰で、定力が不足である時、「掉挙」が生起する。正念は、精進力が多すぎる時、リラックスしなければならないという事を知っている。こうして初めて、定根と精進根をバランスする事ができる。

正念は(バランスの可否を)知っている為、調整する事ができる。もし、正念がないのであれば、信心(=確信)が強すぎるとか、または、智慧が、ある時点で過剰に強い事が分からない。「偏りがひどい」場合、修行は進歩しない。修行においては、五根がバランスしていなければならない。正念は、ちょうど塩の様であって、調理する時に、塩がないならば、その料理は、味気ないものになる。

故に、仏陀は、どの様に場合においても、正念は必要である、と言うのである。

(7-12につづく)

<願以此法布施功徳、早日証得涅槃楽>